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女子プロ娘公開処刑


おはようございます!

私には珍しく、短期間での更新!(オイ)
今回の可愛そうな娘さんは、ここに来る人なら大抵御存知だろう、小魚のふりかけを運営してますりょっともさんの片瀬沙也香さんです~\(^o^)/

いやもう、あの優しいお姉さん系はものっそいツボでして、それが高じてこんな文章を書いてしまいました。拙い文ですが、楽しんでいただけたら幸いです。



「お前が入団して4年か・・・・・・世界、挑戦してみるか?」


 ある日、団体フロントの部屋に入室した片瀬沙也香に開口一番告げられた台詞に、沙也香の頭が一瞬真っ白になった。
 沙也香は実力派アイドルレスラーとして国内でも有数の人気を誇る女子プロレスラーだ。しかし、同じ団体のヒールに後塵を拝し続けた自分が、突然世界に挑んでみるかと言われ、何よりもまず困惑が先立つ。


「ああ、すまんすまん。ちょっと突然すぎたか。ふむ、お前も知ってるだろう?UWWAチャンピオンのアリアナ・オーガスは」

「それは・・・もちろんですけど・・・・・・まさか、私が!?」


 アリアナ・オーガスの名前を聞いて思わず声を大きく上げてしまう沙也香。それも無理はない。
 UWWAチャンピオンとは、世界一の女子プロレスラーの代名詞であり、歴代王者はそのほとんどが女子プロレス史に名を残している。その中でもアリアナはデビューしてから無敗で王者となり、10年以上王座を譲っていない。
 余りに強すぎて対戦相手がしり込みするとまで噂されるチャンピオンの名を女子プロレス関係者なら知らないものは居ないだろう。
 確かに、日本のプロレスは世界水準でも高いレベルだ。だが、歴代最強とまで言われているチャンピオンと自分とでは余りにミスマッチ過ぎる。そんな意味を込めて声を大きくした沙也香に社長が言葉を続けた。


「これも知ってるとは思うが、アリアナは来月からの日本総合プロレストーナメントに出場する。だが、今のところアリアナはマッチメークをする相手が居ないんだ。だから、手ごろな相手で試合勘を鈍らせないようにしたいと言うんだな。それで、お前にとってもいいチャンスだと推薦したわけだよ。結果は快諾、お前さえ首を縦に振れば来週の興行で対戦決定だ」

「・・・・・・・・・・・・・・・」


 しばらく無言を続ける沙也香。しかし、沙也香の内心は対戦を受けることに決まっていた。


「・・・分かりました。受けます、この試合!」

「おお、そうかそうか!まぁ、もう請けてしまってたんだがな。お前が承諾してくれて良かった良かった!」

「ちょっと・・・・・・」


 調子の良い社長に思わず肩を落とす沙也香。そしてそのまま社長室を出て行った後、社長が独り言をつぶやく。


「ふぅ・・・・・・すまんな、手ごろな相手・・・とは、勘を鈍らせない相手じゃないんだ・・・。あの凶暴な野生を静める生け贄という意味なんだよな・・・。ま、あいつにとっても悪い話じゃなし、やり過ぎないようにするって言ってたからそれでトントンにさせようか」




 そんな事情を露とも知らない沙也香はタッグを組んでいる愛原さとみ、そして沙也香が可愛がっている後輩の水野つかさと桜井エリナに助けられながらトレーニングに励み、試合当日を迎えたのだった。


「こんなにお客さんが入ってる・・・・・・それも、この熱気・・・これが世界・・・」


 これまで経験したことのない大会場、そして席が完全に埋まってしまった為に立見席まで観客があふれている場内の中央で入場用のドレスをまとった沙也香がつぶやく。


「大丈夫だって、やる事はいつもとおんなじでしょ!人が違うだけよ!」

「ちょっと、痛いわよ・・・」


 大会場の飲まれかけている沙也香をセコンドに付いたさとみが肩をバンバンと叩きながら励ます。肩は痛いが、沙也香が笑みをこぼした。
 そこに鳴り響く低重音。会場のライトが暗くなり、レーザーライトが沙也香が入ってきた入場ゲートとは逆方向を照らし出す。そして姿を現すのは世界女子王者、アリアナ・オーガス。筋肉質の体をエナメルスーツでつつみ、赤いガウンを羽織って登場する。腰にはUWWAチャンピオンベルトを巻き、日本上陸後初試合にふさわしく気合の入ったいでたちだ。


「す、すごい・・・・・・じゃなくって!沙也香、飲まれるんじゃないわよ!」

「わ、分かってるから肩を叩かないで・・・」


 まだ数十メートルも離れているのにリング上のさとみを見据えるアリアナからはとてつもない威圧感を感じる。世界最強とこれから戦うという実感がようやく湧いてきた沙也香は恐怖か、それとも武者震いか肩を震わせながらマットに上がったアリアナと対峙した。


『へぇ、写真で見るよりもずっと可愛らしいじゃないか』


 ぶしつけに沙也香の顔を覗き込んでくるアリアナ。沙也香は少しだが英語も出来、アリアナが何を言ったのか聞き取ることが出来た。むっとして言い返す。


『ほめてくれてどうもありがとう!でもね、油断してたら足元をすくわれるわよ、チャンピオン!!』


 実力派のアイドルレスラーといってもアリアナからすれば弱小もいいところの沙也香。しかし、沙也香が見せた気の強さに舌なめずりをしてアリアナが目元をゆがませた。


(あたしを見て物怖じしないか・・・壊さないように気をつけないといけないけど、楽しめそうだね・・・)


 自分のコーナーに戻った両者がそれぞれ入場用の衣装を脱ぎ捨ててコーナーで構えたところでゴングが鳴り響く!


 カーーーン!!


『まずは挨拶から・・・ほら、おいで!』


 最初に動いたのはアリアナ。リング中央に歩み出て左手を差し出し力比べを誘ってくる。


(誘い?・・・でも、元から力の差は歴然、全力で行く・・・!!)
「行くわよ・・・!!やああぁぁぁぁぁっ!!」


 一瞬迷い、そしてアリアナの手に自分の右手を重ねていく沙也香。そして叫びながら全力でアリアナを押し込もうとするが、アリアナの巨体はまるで巨木のようにマットに根を下ろし、微動だにしない。


「く・・・このおおぉぉぉぉぉっ!!」


 自分とアリアナの圧倒的な実力差を感じ取りながら、沙也香は左手を自分の右手に当ててアリアナの左腕を押さえ込もうとする。だが、アリアナの腕は沙也香の全力を受けながらもゆるぎない。
 10秒。沙也香が顔を真っ赤にして全身の力を込めてアリアナを押し込もうとした時間。そこからアリアナが無造作に左腕に力を込めた。


「あああぁぁぁぁぁぁっ!!?」


 沙也香が悲鳴を上げ、一気に背中が後ろへと反り返った。まるで力など込めていないようなそぶり。だが、沙也香は圧倒的な力に押しつぶされようとしている。必死に足を後ろに下げてもう一度前へと力を込めようとするが、アリアナのほうが動きが早い。
 ぐい、とアリアナが左腕をひねると沙也香の右腕がひねり上げられ、沙也香は背筋をそらして爪先立ちになってしまう。


『そんな細い腕であたしに本気で勝てると思ってたのかい?ちょっと自分が見えてないんじゃないか?』

「く・・・っ、うぅ・・・・・・!!」


 余裕を隠さずに沙也香に話しかけるアリアナ。沙也香は右ひじに走る激痛に声も出せない。そこへアリアナの右腕が沙也香の股間へと差し込まれ・・・。


「や・・・あぁっ!?」


 そのまま一気に沙也香の体をワンハンドボディスラムの体勢で持ち上げる。一気に2m近くの高さまで持ち上げられた沙也香は目の前のマットの遠さに声を呑み込み、観客たちはこれから繰り出されるアリアナの攻撃に大きな声を上げる。アリアナは沙也香の怯えに構わず周囲の観客に沙也香を見せつけるように右腕一本で抱え上げながらリング一周し、中央に沙也香を叩きつけた!


 ずっしいいいぃぃぃぃんっ!!


 会場の隅々まで沙也香の体が叩きつけられる音が響き、マットが縦に揺れる。フィニッシュなら珍しいものではないが、それが試合の序盤、それも軽く叩き付けたようにしか見えない攻撃でリングが軋むというのはそうそう見られるものではない。
 叩きつけられた沙也香の体がマットにめり込み、跳ね返されて再びマットに落ちる。


「か・・・・・・はぁ・・・・・・・・・・・・」


 体を貫く衝撃に肺から空気が搾り出され、かすれた声であえぎながら仰向けにダウンしてしまう沙也香。体は衝撃で強張ったまま、ピクピクと痙攣を起こしている。


(な・・・なんなの・・・これ・・・・・・)


 これまで受けたどんな技よりも強い衝撃に、意識までしびれた。目じりに涙が浮かび、かすんだ視界には顔をにやけさせながら沙也香を見下ろしているアリアナの姿が入る。


『どうしたんだい?ほんの挨拶じゃないか。それなのにもうギブアップするのかい?』

(こ、こいつ・・・私のことを眼中にも入れていない・・・!!)


 アリアナの目に浮かんでいるのは玩具がどれだけ長持ちするか心配する色だけ。沙也香のことなど最初から対戦相手とも思っていないことは明白だった。
 相手が格上である事は分かっていたし、自分とアリアナの間には隔絶した実力差がある事は試合開始からすぐに思い知らされた。しかし、アリアナは沙也香のことを見目のいい玩具としか思っていなかった。興味があるのは玩具がどれだけ長持ちするのかのみ。
 余りの屈辱に、ダメージを訴えかける体に鞭打って立上り、精一杯の怒りを乗せた視線をアリアナにぶつける沙也香。


(へぇ・・・実力はそれほどでもないけど負けん気が強いねぇ。心が折れたときの顔が楽しみだよ・・・)

『そんなに足が震えてるのに立って大丈夫なのかい?なんだったらもう寝ちゃったほうがいいんじゃないか、どうせ勝敗は決まってるんだしさ』


 沙也香の見せる闘志に内心感心するが、口から出るのは沙也香に向けた嘲弄。もちろん本気ではなく、こういえば沙也香が奮起するだろうという計算だ。


「ふ・・・ざけないで・・・!!試合はまだ始まったばかりよ!!」


 アリアナの計算通り、アリアナの台詞を聞き取った沙也香は苦しみにではなく怒りで顔を真っ赤に染めて叫んだ。
 にやりと思い通りの展開に笑みを浮かべたアリアナは両腕を広げて胸を突き出しながら沙也香に向けてダッシュする。超重量級の体当たりに対し、沙也香はなんと自らも突っ込んで言った。
 大型車両と軽乗用車がぶつかるようなものだ。誰もが沙也香が吹き飛ばされるものと思ったその瞬間、激突の寸前で体を沈めて自らマットに倒れた沙也香が自分の両足でアリアナの両足首をかにバサミで挟みこみ、アリアナをマットへ引きずり込んだ。


 ずずぅん!!


 アリアナが前のめりに倒れた衝撃でマットが揺れる。そしてそのままアリアナの右足を両手でつかみアンクルホールドを仕掛けていく。
 防戦一方だった沙也香が反撃に出たことで会場のあちこちからどよめきが上がり、ついでどよめきはアリアナがその巨体に見合わない鋭い動きで沙也香の拘束から右足を引き抜いてグラウンド勝負に持ち込んだところで歓声に変わった。


「く・・・このぉ!!」

『どうしたどうした、その程度じゃあたしは捕まえられないよ?』


 二人とも相手を捕まえようとめまぐるしく上下が入れ替わる。アリアナの怪力なら沙也香の体の一部分でも捕まえればもう沙也香には抜け出す術はない。そうはさせじと沙也香がアリアナの腕を、足を、首を捕まえようとしてはアリアナがするりと抜け出して反対に沙也香をホールドしようとする。


(なんでこんな体をしてるのにこんなに速いの・・・?もうこれ以上の動きは出来ないのに・・・!!)


 観客からは互角に見える二人の動き。しかし、沙也香にとっては想像外の展開だ。沙也香を圧倒する体格と数倍の体重なのに、女性の平均より軽量な沙也香の動きにやすやすと付いていっている。それどころか次第にその動きは鋭さを増していき、じわじわと沙也香は自分が追い詰められつつある事を悟らざるを得ない。
 思っても見なかったテクニック勝負に観客が声を上げる中、アリアナを知る者たちは沙也香に同情の視線を向ける。アリアナが怪物と言われるのは体格やパワーだけではない。体格を大きく裏ぎる敏捷性やテクニック、そして闘争に関する天性の才能全てが常識を大きく上回っているのだ。
 沙也香が必死に勝機をうかがっていてもその全てはアリアナの想定の範疇を超えていない。今、攻防が成り立っているのはアリアナが詰み将棋のように沙也香をじわじわと追い詰めている為だ。


「くうぅっ!!」


 ついにアリアナに追いすがりきれなくなった沙也香が体をマットに転がして一旦距離をとろうとする。しかし、それこそがアリアナが狙っていた瞬間。
 沙也香が体を転がしてうつぶせになった瞬間、アリアナが沙也香の延髄に右膝を乗せて動きを封じ、右腕で沙也香の左太ももを抱え込む。
 沙也香が気がついたときには既にリング中央で逆片エビ固めのような体勢でアリアナに捕らえられてしまっていた。しかも、アリアナの左手が沙也香の左手首をつかんでいる為にロープに逃げようともがくことすらままならない。


「い、いや・・・あぎゅうううぅぅああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 ぎしぎしぎしぎし・・・!!


 アリアナがわずかに体重を掛けた瞬間、沙也香の体が限界を超えてそり返され、大きく開かれた口からにごった悲鳴が会場に響き渡った。
 天井に向けて持ち上げられ、はしたなく広げられた足が激痛の余りビクンビクンと激しく痙攣を起こす。肺から空気を完全に搾り出しても尚声にならない悲鳴を上げ続ける口元から白い泡が吹き零れ、瞳がぐるりと白目を剥いた。


『おっと、まだ楽になれると思うのは早いよ』


 あっという間に半失神状態まで追い込まれる沙也香。あと少しホールドを続けていれば失神KOは間違いない。だというのに、アリアナはあっさりと沙也香の足を放してしまう。
 それが余裕から来るものではないのは、マットに肘を付いて顔を起こしながらアリアナを睨みつける沙也香を楽しげに見下ろすアリアナの歪んだ笑みから一目瞭然だ。


「よ・・・余裕のつもりなの・・・・・・!」

『いやいや、まだやる気を見せられるんだねぇ・・・しばらくそんなのはお目にかからなかったよ』
(いい獲物を見つけてくれたもんだ・・・。まだこんな目を見せてくれるなんてねぇ)


 アリアナは余りに強すぎてアメリカでは対戦相手が最後まで闘志を見せることも少なくなってきていた。しかし、軽い気持ちで参戦したトーナメントの前哨戦でこれだけ活きのいい獲物にめぐり合えたことに口元がつりあがるのを止められない。


「ま・・・まだこれからよ・・・・・・!!」


 何度もマットに這い蹲りながらようやく立ち上がった沙也香がロープへと飛び、アリアナの胸元を狙ったドロップキックを繰り出す。スピードも高度もないが、沙也香が渾身の力を込めた一撃。


 ドカッ!!


『へぇ・・・いいものを持ってるんじゃないか。でもね、こんなのじゃまだ効かないよ!!』


 アリアナの胸元を狙った沙也香のドロップキックだったが、高度が足りずにアリアナのボディに届くのが精一杯。そして、命中してもアリアナの腹筋は沙也香のドロップキックの衝撃を完全に受け止めきり、反対に跳ね返してしまう。


「く・・・っそおおおぉぉぉぉぉ!!」


 既に勝負の見えているリング上の展開にため息を隠せない沙也香のファンたち。しかし、沙也香はこみ上げてくる絶望感を歯を食いしばってこらえながら何度も何度もドロップキックを繰り出し続ける。
 真正面からだけでなく、側面、背後、そしてコーナーポストを使って上空から繰り出されるドロップキックは日本のトップレベルにも通用するだろう。しかし、アリアナはまるで銅像のようにリング中央で仁王立ちになったまま避けることも防御することもせずに沙也香のドロップキックを受け続ける。


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・!!」


 決してゴングが鳴るまであきらめない、そう意を決して力の限り動き続けた沙也香。だが、沙也香の気力よりも先に体力のほうが根を上げた。限界を超えて動かし続けた体は鉛のように重く、どれだけ呼吸をむさぼっても足りない。


『ここら辺がおまえさんの限界かい?』

「そ、そんなはずな・・・げほげほげほっ!!」


 にやけた笑みを浮かべながらこちらを見下ろすアリアナに気丈に言い返そうとする沙也香だったが、声を出したとたんにからからに乾いた喉が勢いよく咳き込む。


『まだ終わらないんだろう?』

「・・・・・・!!」


 声を出すのもつらい沙也香は返事の代わりに右のエルボーをアリアナへと打込んでいった。闘志は衰えていないが体が付いていかずに足がもつれ、へろへろなエルボーに振り回されて体が流れる。


 ずむうぅっ!!

「こ・・・ひゅぅ・・・・・・!!」


 沙也香のエルボーが余裕で受け止められ、アリアナの膝がカウンターでがら空きの沙也香のボディにめり込む。沙也香の足がマットから浮かび上がるほど強烈な一撃に、沙也香の大きく開いた口元からよだれが零れ落ちた。


『そらよぉっ!!』


 さらに沙也香の細い喉元にアリアナの巨大な右手が食い込み、沙也香の体がアリアナの右腕一本で高々と持ち上げられる。


「か、かは・・・!!くふううぅ・・・!!」


 ワンハンドネックハンギングツリーで吊り上げられた沙也香が足をばたつかせてもがく。圧倒的なパワーを誇示するように沙也香を支えたまま左腕で力瘤を見せつけるアリアナがリングを一蹴するが、沙也香のファンからは大きなブーイングが飛ぶばかり。


『よかったねぇ、まだ応援してくれる奴らがいるみたいだよ』


 喉を締め上げられて声も出せない沙也香は必死になって足でアリアナのボディを蹴り付け、両手で拘束を緩ませようとあがくが、アリアナの右手はびくともしない。それどころか右手に更に力を込めて締め上げ、沙也香の細い首の骨が軋みを上げる。


(こ・・・・・・殺されちゃう・・・・・・!!)

「けほっ、けほけほ・・・!!・・・え・・・・・・?」


 もうだめか、そんな考えが沙也香の脳裏をよぎった瞬間、どんなに暴れても緩むことのなかったアリアナの拘束が解かれ、沙也香はお尻からマットに着地した。咳き込みながらも何のつもりなのかときつくアリアナを睨みつけようとした沙也香の両足をアリアナが両脇に抱え込む。そしてそのままアリアナが大きく体をそり返させ、沙也香の体がリング上に大きな弧を描いた


「きゃあああぁぁぁぁ・・・!!」

 バイイィィンッ!!


 沙也香がぶつかったのはマットではなくリングロープ。それもわざと沙也香の豊かな乳房が引っかかるように投げ飛ばしたのだ。
 ロープに乳房が食い込んだ瞬間、大きく開かれたコスチュームの胸元から胸が零れ落ちそうなほどたわみ、思わぬサービスシーンに観客の目が沙也香のバストに集中する。


「ひいいぃぃぃぃぃっ!!」


 ロープに跳ね返された沙也香の体がマットに倒れ、女性の急所であるバストを根元から引きちぎられるような激痛に大粒の涙をこぼしながら沙也香が悶え苦しむ。


『なんだ、まだまだ元気があるんじゃないかい?』


 胸を両腕でかばいながらマットを転がりまわって苦悶する沙也香を楽しそうに見下ろすアリアナ。そして、沙也香の両腕に自分の手をねじ込むと、なんと沙也香のバストを両手で鷲掴みにする。


「な、なにをす・・・ひいいいいぃぃぃぃぃぃっ!!」


 衆人環視の前で胸をつかまれて沙也香が羞恥の声を思わず上げる、その次の瞬間にアリアナが力に物を言わせて沙也香のバストを握りつぶすとそのまま上へと持ち上げた。
 会場にこだまする沙也香の絶叫。バストハンギングツリーで持ち上げられ、乳房だけで自分の全体重を支えられる激痛は想像を絶する。


「いや、いや、いや、いや、いやああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


 激痛の余りに恥も外聞もなく沙也香が泣き叫び、その悲痛な美しさに会場中の観客の目が沙也香の顔と胸に集中する。
 1分以上沙也香の地獄は続き、悲鳴も枯れ果てた沙也香の体はぐったりと脱力してアリアナにぶら下げられていた。


『もうちょっと遊びたいところだけれど、これ以上やったら壊れちまいそうだからねぇ・・・。ここら辺で締めさせてもらおうかね』


 遊び飽きた玩具を投げ捨てる子どものようにアリアナが沙也香を放り捨てると、糸の切れた人形のように沙也香がマットに大の字にダウンした。見開かれたままの瞳からは涙がこぼれ続けるが、もう指一本動かす気力も奪われてしまっている。


『さあ、フィニッシュだよ!!』


 会場中に響き渡るアリアナのフィニッシュ宣言に沸きあがる会場。沙也香のファンたちの小さな声援も中には混じっているが、それを遥かに上回るフィニッシュへの期待の声にかき消されてしまう。
 アリアナは自分への歓声に顔を緩めながら沙也香の髪を鷲掴みにしてむりやり引き起こすと、ツームストンパイルドライバーの体勢で持ち上げた。確かに、アリアナの体格で放たれる一撃は必殺技と呼ぶにふさわしいだろう。だが、あまりにありふれすぎた技である為に観客が思わず戸惑いの声を上げる。


『落ち着きなって、あわてる乞食はもらいが少ないって言うんだろう?』


 しかし、戸惑いの声を無視してアリアナは自分の首に沙也香の太ももをかけ、グローブのような両手で沙也香の首をつかむとそのまま一気に沙也香の上半身を引上げる。
 キャメルクラッチのような体勢で極められてしまう沙也香。しかし太ももをアリアナの肩で固定されている為にさらに反り返りはきつい。


「あぎ・・・・・・あぅ・・・・・・!!」

 みしみしみしみしみしいいぃぃぃぃぃぃっ!!


 沙也香の背骨が悲鳴を上げ、限界まで瞳を見開いた沙也香がかすれた悲鳴を上げた。アリアナの両手は沙也香の首をつかんでいるが、窒息しないように絶妙な力加減をしている。
 沙也香の苦痛に歪む顔と豊かなバストを観客へ見せ付けながらリングを一周するアリアナ。ゆっくりと力を込めていくことで沙也香の背骨が次第にU型に反り返り、何時折れてもおかしくないほど沙也香の体が折り曲げられていく。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 あと1mm絞り上げれば沙也香の背骨がへし折れる、その寸前でアリアナが力を込めるのを止めたときには沙也香の体はありえないほど反り返り、見開かれていた瞳は白く裏返っていた。
 力なく半開きになった口元からは蟹のように白い泡が吹き零れ、時折体が痙攣を起こして前方に突き出されたバストが力なく揺れる。


『ここまでだね。楽しかったよ、子猫ちゃん』


 アリアナが手を離すと、脱力した沙也香の体がべちゃり、とマットに落ちる。そのまま身動きしない沙也香をアリアナが蹴り転がすと、無残に虐殺された沙也香が仰向けになる。


『スリーカウントは必要ないだろうけどね・・・』


 仰向けに転がった沙也香の胸を踏みにじりながらアリアナが踏みつけフォールに入る。


『フォール!!・・・ワン!!・・・・・・ツー!!・・・・・・スリー!!!!』

 カンカンカンカンカーーーーン!!!!

『イヤァーーーーーーーーッ!!!!』


 完全にKOされた沙也香がフォールを返せるはずもなく、スリーカウントが数えられた。沙也香を踏みつけながらアリアナが両腕の力瘤を強調させ、勝利の叫びを上げる。


「さ、沙也香ぁーーーーっ!!」


 セコンドについていたさとみが叫びながら沙也香を介抱するが、沙也香は脱力したまま意識を取り戻す気配はない。
 あわてて担架が運び込まれ、医務室へと運び込まれていく沙也香を見送りながらアリアナが唇をゆがめた。


『それじゃ、また機会があったら遊ぼうね・・・。今度はもうちょっと楽しませてあげるよ・・・』


 こうして沙也香の世界初挑戦は無残な敗北で幕を閉じた。しかし、日本マット会にとってアリアナ・オーガスという名の黒船来寇による災害はまだ幕を開けたばかりなのだった。


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非公開コメント

コメントが非常に遅くなってしまい申し訳ありません。
しっかり読ませて頂きました、やられてる姿と必死に向かっていく姿が想像できてドキドキしますね。
圧倒的な力の差、捕まったら最後とか重量差でビクともしないドロップキックとか、好きな要素も詰まってて嬉しかったです。

4人の中から沙也香さんチョイスして頂いたのも個人的には嬉しかったですよw

本当に有り難うございます。

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Re: タイトルなし

コメントありがとうございます!個人的に沙也香さんみたいな優しそうで芯のある美人はど直球のストライクなのです!奮戦空しく敗れたり、息絶え絶えになりながらも逆転勝ちするのがとても好きなもので、趣味にとことん走らせていただきました。また沙也香さんを書かせていただくかもしれませんが、その時はまたよろしくお願いします(^o^)ノシ
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