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地下の生贄

久しぶりの更新です。待ってた人いるのかな~(^^;)

今回の更新は、地下プロレスもの・・・・・・でも、やってることはいつもと変わらない罠w

今日のヒロインは、マスクヒロインです!


世界中の資産家の集まるアンダーグラウンドの一つ、地下格闘技場。
そこではあらゆる格闘家が、ある者は強さを求め、ある者は名誉を求め、ある者は金銭のために、そしてある者は罠にはめられて集まってくる。
 これは血生臭い格闘技場で日常に行われる試合の一つ‥‥‥。



「青コーナー、ミスティー・レイの登場です!!」


 青コーナー、挑戦者側からスカイブルーのコスチュームにマスクをかぶった~マスクと言っても目鼻立ちがはっきりとわかる程度しか隠していない~女性が入場してきた。スレンダーだが、女性の肉感を失わない肢体に、マスクをかぶっていてもわかる整った顔立ち、そして外見だけではない実力派のルチャドーラということで、メキシコではリンピオのエースとして知らない者はいない。そんな彼女がこの地下格闘技場に足を踏み入れたのは、どうしても金銭が必要となったためだった。

 孤児として育ったミスティーがプロレスラーとして活躍し始めてから、ミスティーはかつて自分が育った孤児院が財政難のためつぶれかけようとしていることを知る。この孤児院が潰れれば、そこで育っている孤児たちは路頭に迷うこととなる。かと言って、ミスティーの今の貯金を全て譲り渡しても孤児院を存続させるにはほど遠い。しかも、孤児院が潰されるまでの時間は少なく、ミスティーはただ1戦で大金を手に入れられるという地下格闘技場に自ら身を投じたのだった。


 ミスティーがリング上に上がり、次いで赤コーナーから対戦相手のビッグ・マムが登場した。とにかく太い。身長は173㎝のミスティーを頭一つ分は上回り、横幅は比較にもならない。体重差は3倍以上はあるだろう。Tシャツに、スパッツ、そしてその上に回しをはめた力士スタイルだ。
 しかし、ミスティーは怯えを見せることなく敢然とビッグ・マムと相対する。


 カーン!!


 ゴングが鳴り、ビッグ・マムが構えをとった。その巨体から想像もできないほどの速さでミスティーに突進する。
 まともに当たればミスティーはひとたまりもなく吹っ飛ばされていただろう体当たりだが、ミスティーの体はビッグ・マムの上空を舞っていた。


「なっ!?」


 どれほどミスティーのバネが優れているとしても、ビッグ・マムの身長より高くは飛べない。ミスティーは突進してくるビッグ・マムを踏み台にし、上空高く飛んだのだ。踏み台にされたビッグ・マムが硬直しているその隙に、上空で膝を抱えて一回転したミスティーの膝爆弾がビッグ・マムの延髄を抉った。


「ごっ!?」


 重力を無視するようなミスティーの動きに付いていけず、まともに攻撃を喰らったビッグ・マムだが、ミスティー会心の一撃にもよろけるだけで、崩れ落ちることはなかった。


「なっ!?」


 さすがに今の攻撃を喰らってすぐに反撃することはできなかったが、それでも会心の一撃にダウンすることなく耐え抜いたビッグ・マムのタフネスにミスティーは驚愕した。


「なんてタフな‥‥‥!!」


 しかし、驚愕したと言っても隙を見せることはなく、ミスティーはそのバネを活かしてビッグ・マムを攪乱した。突進し、腕を振り回し、それでもビッグ・マムはミスティーを捕らえることができない。それどころか、ミスティーの軽い反撃を喰らい、ダメージこそ無いものの、十分に精神的な余裕を失っていた。かのように見えた。


「この、蝿女ッ!!」


 ここで、ミスティーの狙っていたビッグ・マムの渾身の一撃が来た。直撃すればミスティーもたまらずにKOされるだろう右の張り手だったが、ミスティーはその場でジャンプして前転、そのままビッグ・マムの首に両足をかける。


「これならっ!!」


 十分に体勢を崩した上でのウラカン・ラナ。成す術もなくビッグ・マムはひっくり返るはずだった。


「ふん、この程度であたしが転がると思ってたのかい?」


 信じがたいことにビッグ・マムは倒れる寸前と思われるほどに体勢を崩しながらもミスティーの体重に耐えきったのだ。ならばと、ミスティーはビッグ・マムの足を取って転がそうとするが、ビッグ・マムの足腰はミスティーの常識を遙かに越えて頑丈だった。


「いつまでもしがみついてるんじゃないよっ!!」


 ビッグ・マムはミスティーの腕を引きはがすと、そのまま豪快なパワー・ボムの体勢に入った。


「くぅっ!!」


 とっさにパワー・ボムの体勢に入る勢いを利用してビッグ・マムをローリングクラッチホールドで押さえ込もうとしたミスティーだったが、ビッグ・マムのホールドから逃れることはできず・・・。


「あ、ああぁ、あーーーーっ!!!!」


 悲鳴を上げながらミスティーはパワーボムでマットに叩き込まれた。


「あ、あか、ぐぅっ‥‥‥」


 これまでパワー・ボムを喰らった経験は何度もあるミスティーだったが、これほどの落差から、これほどの勢いを付けて繰り出されたのは初めてだった。アメリカの世界チャンピオンと闘ったときですら、これほどのダメージは負わなかった。
 受け身をとったが全身に受けたダメージはミスティーの想像を絶していた。ここでビッグ・マムがその気になれば試合は終わっていただろう。しかし、ビッグ・マムはミスティーを見下し、彼女が苦悶する様をあざ笑いながら立ち上がるのを待っている。


「く、ぐぅ‥‥‥」


 後頭部を押さえながら、よろよろと立ち上がるミスティー。プロレスに関して素人のビッグ・マムの力に任せたパワー・ボムで沈むわけには行かない、この意地がミスティーを支えていた。


「行くぞーっ!!」


 頭を打ったが手足の痺れも問題はない。ビッグ・マムをスピードで攻めようとしたミスティーは正面から突っ込むと見せかけ、ビッグ・マムの脇をかいくぐって後ろに廻ろうとした。


「ぐはっ!?」


 しかし、突然顔面を衝撃が襲い、ミスティーは棒立ちとなった。ビッグ・マムはミスティーの動きを見透かしてショートレンジでの張り手を見舞い、ミスティーは自らビッグ・マムの張り手に顔面から突っ込んだのだ。


「こいつもとっときな!!」


そして、棒立ちになったその隙を逃さず今度は十分に溜の効いた鉄砲突きがミスティーの胸に決まった。


「ぼほぅっ!!」


 その衝撃に、ミスティーの胸がぺしゃんこに潰され、肺から空気が押し出された。ミスティーの肢体は人形のように吹き飛ばされ、ロープにはね返されて戻ってくる。
 さらに、ビッグ・マムの容赦ない張り手がミスティーを容赦なく襲った。顔を、胸を、ビッグ・マムの張り手が叩き込まれ、ミスティーの体がパンチングボールのように翻弄される。
 しかし、絶体絶命の危機の中、ミスティーの瞳には意志の光があった。ビッグ・マムの張り手の嵐の中、ただ1回のチャンスに懸けていたのだ。


(ま、まだ、これじゃない‥‥‥。もう少し‥‥‥お願いもって‥‥‥)


 少しでも気を抜けば意識を失う苛烈な攻撃を、守るべきもののことを考え、必死にやり過ごす。そして、ついにその忍耐が報われるときが来た。
 斜め上からフックのように打ち込まれる張り手をそのまま無防備に受けたように見えたミスティーが、その勢いを利用したかかと蹴りをビッグ・マムの側頭部へ叩き込んだのだ。渾身の力を込めた一撃。ビッグ・マムの側頭部を抉った足に確かな手応えを感じたミスティーは勝利を確信してやっとの思いで立ち上がった。


「や、や‥‥‥ったぁ‥‥‥‥‥‥」


 ビッグ・マムの攻撃を受け続けたミスティーも、無事ではなかった。張り手を打ち込まれて腫れ上がった顔は血と涙に汚れ、かろうじてマスクが顔にこびりついている。そして、その肢体にもコスチュームから覗く素肌には所々に痣があり、ガードを固めていた腕はすっかり青黒く腫れ上がり、痺れてまともに動かせなくなっていた。


「わ、私の勝ちよ‥‥‥」


 コーナーを背にし、勝利を宣言するミスティー。しかし、その言葉には何の返答も戻ってこなかった。


「何を‥‥‥やってるの?私の勝ちでしょう‥‥‥?」


 リング中央、ビッグ・マムが倒れていた場所から目を離していたミスティーが、言葉をとぎらせる。


「こんな隠し球があったなんてねぇ。飛んだり跳ねたりするだけの小娘じゃなかったって訳だ。確かに結構効いたが‥‥‥‥‥‥、まだ試合は終わっちゃいないよ」

「あ、あぁ‥‥‥‥‥‥」


 蹴り足に残った感覚から、間違いなくKOしたと確信していたミスティーが、愕然として喘ぎ声を漏らす。最後まで力を振り絞った一撃を叩き込み、勝利を確信しただけにその絶望感も深かった。


「こういう事だ。まだ終わってもいない試合を終えるわけにはいかない。健闘したまえ」


 無情なプロデューサーの言葉にふらふらと顔をリング中央に向ける。まるで悪夢の中をさまよっているような心地でビッグ・マムの姿が目に入った。さっきの一撃で、とうとう本気になったのだろう。顔つきも、姿勢も、そして威圧感も先ほどまでとは別人のようだ。


「‥‥‥それでも。私は負けられない‥‥‥‥‥‥!!」


 これまで羽根のように感じていた自分の体が、まるで泥沼に沈み込んだように重く鈍く動く。しかし、それでも負けられない理由がある。震える両腕を構えた、その瞬間すさまじい衝撃が顔面を襲った。


 ばぁん!!


 濡れたタオルを壁に叩き付けるような音が会場に響き、ミスティーの頭が後ろへはじけ飛ぶ。


「ぶぅっ!?」


 只一撃で意識が混濁したミスティーが、リングロープに磔になった。呆然とした顔から鮮血がこぼれ落ちる。潰された鼻骨と大きく切った口から大量に流血していた。


「あ、あう、あふ、ふぁぅ‥‥‥‥‥‥っ」


 意識朦朧としながら負けられない理由に屈することを許さないミスティーに、さらなる苦痛が襲いかかる。
 マスクに覆い隠されながらもその秀麗さを際立たせていた美貌は既に見る影もなく腫れ上がっている。そして、女性らしい丸みを帯びた胸に狙いを定めたビッグ・マムは鉄砲突きを無慈悲に叩き込んだ。柔らかく、しかし弾力のあったミスティーの胸が、張り手が打ち込まれるたびぺしゃんこにひしゃげては戻り、そしてまたぺしゃんこにされる。意識が朦朧としながらもミスティーはその苦痛に苛まされた。


「あ、あう、ま‥‥‥け、られ‥‥‥な、いっ」


 この地下のリングに足を踏み入れた時点で表の光射す場所にはもう戻れないことは覚悟していた。そして、自分が試合が終わった時点で五体満足でいられるかも分からなかった。しかし、ここまで圧倒的な力の差があったことに、ミスティーは深い絶望と、それでも負けられないという思いがあった。
 既に意識を失ってもおかしくないほどのダメージを喰らったはずなのに、それでもうわごとを漏らすミスティーに業を煮やしたビッグ・マムはこれまでの対戦相手を全て破壊してきた胴締めをかけた。


「これをかけたらもう終わりだよ。これまでこれを喰らって無事ですんだのはいないからねぇ‥‥‥」


 みしみしと音を立て、ミスティーの背骨がきしみを上げる。


「‥‥‥ま、け‥‥‥‥‥‥、‥‥‥れな‥‥‥‥‥‥」


 ミスティーの瞳には既に意志の光はなく、ただうわごとのように血の色をした泡を吹き出す口から言葉がこぼれ落ちる。


「ちっ!!こいつで止めだよっ!!」


 ついにギブアップをミスティーから奪えなかったビッグ・マムがその両腕にさらに力を加え、ついにミスティーの背骨が限界を超えた。


「あがあああああああああああああああああ!!!!」


 ミスティーの断末魔の絶叫が上がり、唐突にとぎれた。背骨をへし折られたミスティーの体はマットに壊れた人形のように放り出される。
 そして、最後までギブアップをしなかったミスティーに対し、ブーイングを浴びせる観客や、あるいは大穴に賭け、儲けたもの、様々な観客が卑しく声を上げる‥‥‥。



 そうして取り壊される寸前だった孤児院は、どこからか振り込まれた大金で無くなるのを免れることができた。しかし、それまでちょくちょくこの孤児院を訪れていたこの孤児院出身の女性がふっつりと音信を断ったことに、関係者は不吉な連想を思い浮かべた。しかし、それからもめ事に巻き込まれることなく、孤児院は平穏の中にある‥‥‥。



 そして、孤児院の恩人の女性は‥‥‥。


「あぐぅっ、おぐぅ‥‥‥っ!!お、お願い‥‥‥。もう、殺‥‥‥して‥‥‥‥‥‥」


 表の人間が顔を出すことのないアンダーグラウンドで、かつてミスティー・レイと呼ばれたリンピオのエースは未だ解放されることなく白濁した液体を全身にこびりつかせて囚われ続けている。最初は獲物として、そして今では性欲のはけ口の雌として‥‥‥‥‥‥。


End
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