FC2ブログ

地下格闘リョナ企画-2021年新春エキシビジョンマッチ

久しぶりに参加させていただいてます、地下格闘リョナ企画のエキシビジョンマッチを主催の美岳さんに許可をいただき、こちらにも転載します。

企画元:地下格闘リョナ企画・夢のタッグ編

雫がフルボッコにされる対戦、お楽しみ下さい。
EXマッチ 月嶋雫 vs 真理亜・K・コンドラチェンコ


月嶋 雫
身長162cm 体重50kg 3サイズ B92 W58 H89 年齢:22歳
試合コス:藍色と白ベースのアイドル風レオタード

真理亜・K・コンドラチェンコ
身長172cm 体重62kg 3サイズ B88E W61 H89 年齢:26歳
試合コス:競泳水着。アレーナ社のARN-5041W。あとオープングローブとレガース

 C・Aで定期的に行われているエキシビジョンマッチ。
 トーナメントに参加している選手が試合勘を維持するために組まれることもあるが、参加していない選手が暇つぶしに出場することもある。つい先日行われた第3期トーナメントクイーンであるローズがシングルマッチの連戦で今トーナメント参加者を次から次へとなぎ倒して勝ち名乗りを上げたが、それはあくまで例外。大抵はシングルマッチ、もしくはタッグマッチでの対戦だ。
 今日行われる新春エキシビジョンマッチは選手の中でも人気が高いランページ・ヴィーナスの月嶋雫、そして真性ドSな試合ぶりで名高い真理亜の試合だ。打たれ強く負けず嫌いな雫を真理亜がどう弄ぶのか、観客の期待に満ちた声援が会場を揺らす中、ライトに照らし出されたリングでは二人が試合前の握手を交わしあっている。


「今日は・・・よろしくお願いします!」


 正統派のベビーフェイスらしい、正々堂々とした挨拶。真理亜も握手を拒むことはせず、しっかりと右手で握手しあう。C・Aの試合らしからぬ爽やかな光景に観客がざわつくが、真理亜は観客のざわつきに見向きもせず笑みを浮かべて雫を見降ろす。


「・・・先に、謝っておかなければならないことがあるの。私は今日・・・試合をしに来たわけじゃないわ」

「・・・・・・?」


 嗜虐的な笑みを浮かべながら穏やかに雫に話しかける真理亜。いぶかし気に見上げる雫に真理亜は言葉を続ける。


「あなたが悪いわけじゃない、ただ単に・・・・・・今日の私は調子がいい、それだけだから」


 真理亜は右手を解くとそれ以上雫に何も言わず、背を向けてコーナーへと戻る。真理亜が何を言いたかったのか、わからないまま雫もコーナーへと戻った。そのまま雫はリングの堅さやロープの張りを確認するが、真理亜はコーナーを背に立ったまま何もしようとしない。
 真理亜は確かに傲岸不遜だが、自身を誇張するタイプではない。よほど今日のコンディションがいいのだろうと雫は警戒を強めながらファイティングポーズを構える。


 カーーーーーン!!


 試合開始のゴングとともにリング中央へと歩み出る両者。雫はファイティングポーズを構えながら慎重に、真理亜は自然体のまま足を運ぶ。傍から見ると真理亜は雫を警戒すらしていないように見えるが、雫からはどう動いても真理亜に迎撃されてしまう予感しかしなかった。


「ふふふ・・・まるで子犬みたいね、あなた。大した実力でもないのに噛みつこうとするところなんて、特に・・・ね!」

「っ!速い・・・!」


 真理亜の出方をうかがおうとする雫に対し、真理亜は自然体から一気にギアを上げ、タックルで雫に向かい飛び込んでいく。これまで対戦相手をマットに引き倒してきた高速タックルは雫が警戒を強めてなお対処しきれず、雫の左足を捕らえるとそのままグラウンドへと持ち込んでいった。


「ああぁぁぁーーーー!!」

「うふふ、いい悲鳴ねぇ・・・さあ、早く逃げないと足首がもげるわよ」


 グラウンドに押し倒した雫の左足首をアキレス腱固めで極め、一気に引き絞っていく真理亜。雫が上げる悲鳴に嗜虐的な笑みを浮かべるが、さらに力を入れようとするより早く雫が真理亜の足を振りほどきながら体をよじり、アキレス腱固めから逃れる。
 目立つことはないが、雫はサブミッションもプロレスラーの中では評価が高い。関節技のスペシャリストである真理亜にも負けない反応で仰向けからうつぶせに体を転がす。そのまま完全に右足を真理亜の手から引き抜いて距離を取り直そうとするが・・・。


「お可愛いこと。そう逃げるのなんて丸見えよ」

「ーーー!?」


 雫が体を転がすのに合わせて自らも右足をつかんだまま転がり、うつぶせになった雫の右足を捕まえたまま裏アキレス腱固めに捕らえていく真理亜。雫のアキレス腱が真理亜の右前腕部へと押し当てられ、そのまま左手で雫の足の甲を押せば完璧にアキレス腱が極まる。
 雫がどう動くのかがわかっていたというよりも、最初からどう動くのか二人で打ち合わせていたかのようななめらかな動き。完璧に極まったこの技は雫からギブアップを奪うどころか一息でアキレス腱断裂に追い込むにも十分だ。


「ひいいいいぃぃぃぃぃぃーーー!!」

「ほら、ほら。早く逃げないと右足が使い物にならなくなるわよ」


 半狂乱になりながらマットを両腕でもがいて反射的にロープに逃れようとする雫に対し、チェシャ猫のような笑みを浮かべながらささやく真理亜。少しずつマットを這いながらロープに手を伸ばす雫の右足を痛めつけながらも破壊することもロープに逃げようとするのを邪魔しようともしない。


「あと1m、・・・70cm、・・・20cm、5cm・・・・・・」

「ああぁぁぁぁぁ!!ろ、ロープ・・・!!ロープウゥー!!」

「はい、残念でした・・・・・・めげずにもう一度頑張ることね。もう一度があれば、だけど」


 このC・Aのリングでロープブレイクは存在しない。だが、そんな単純なことすら頭に浮かばないほど激痛で雫の思考が回っていない。ロープに手を伸ばし、あと1cmで指先がかかる、その瞬間に真理亜が立ち上がると雫の手は無情にもロープから遠ざかってしまった。
 目の前から遠ざかるロープに汗まみれになった雫の顔が絶望感に歪むのが会場の大スクリーンにアップで映し出される。必死に両手を伸ばすが、一度離れた距離は簡単には詰められない。必死に両手を伸ばす雫の両太ももに真理亜が足を乗せて両足をロックする。そして雫が伸ばした腕をつかむと、一気にひっくり返してロメロスペシャルで持ち上げた。


「くうううううぅぅぅぅぅぅぅ!!」


 派手なだけでダメージはほとんどない、と思われがちなロメロスペシャル。雫もこれまで何度も受けたことのある技だが、サブミッションのスペシャリストである真理亜のそれは全くこれまで受けてきたものとは違った。
 肩、手首が捻じられ、大きく反り返る雫の上半身。さらに真理亜が足を少しひねるだけで大きく開かれた雫の股関節に軋みが上がる。華やかなコスチューム姿の雫の肌に浮かび上がる脂汗。全身をバラバラにされそうな苦痛に端正な顔が歪む様子が大スクリーンに映し出される中、真理亜は人一人を担ぎ上げているとは思えない涼しい表情のままゆっさゆっさと雫の体を上下に揺さぶりさらに苦痛を与えていく。


「あぁん!!くあぁ!!ああぁぁぁ!!ま、だぁ・・・!!こんな程度、でぇっ!!」

「本当にいい声ね。人気が高いのがよくわかるわ。その苦しむ姿、みんなに堪能してもらいなさい・・・・・・あら」


 艶やかな髪を振り乱し、リング中央で体を揺さぶられる雫の姿を存分に観客へと見せつける真理亜。だが、雫もやられるままではいられない。真理亜が雫を揺する動きに合わせて右腕に力を込めて強引にロメロスペシャルを振り切って横へと倒れこんでいく。
 雫の脱出に軽く驚きを見せる真理亜。だが、その口元は雫が脱出した瞬間亀裂のような笑みを浮かべ、その直後誰にも知られず消え去っていた。


「はぁ、はぁ、はぁ・・・うぐぅ・・・!ま、負ける、もん・・・かぁ!!」


 ロメロスペシャルで痛めつけられた関節の痛みにうめきながら何とか体を起こす雫。その中でもアキレス腱を痛めつけられた右足のダメージが一番重い。体重をかけると痛みが走るが、構わずに立ち上がると自分よりも早く立ち上がっていた真理亜に向かい逆水平チョップを叩きつけていこうとする。


 パァン!!

「くふ・・・!まだ、こんなに動けるのね・・・!でも、その程度で私を止められるとでも・・・!」


 雫がこれほど早く立ち直るとは真理亜も予想外だったか、無防備なまま胸元に雫の逆水平が弾ける。
 だが、雫の打撃はどうしても重さに欠ける。鋭い音を立てて叩きつけられたチョップにかまわず真理亜が右腕を振りかぶるとお返しの逆水平!


 ズパァンッ!!

「うあああぁぁぁーーー!!」


 雫のチョップとは比較にならない重い音を立ててさく裂し、豊かな雫のバストが弾む。サブミッションでも、そして打撃でも相手にならないことを示そうというのか、真理亜は仰け反った雫に向けて右腕でラリアットを叩きつけていく。


「負けん気は認めるけど、その程度では・・・」

「私も、この程度では止まらないわ・・・!」


 真理亜のラリアットで首を刈り取られるかに見えた雫。だが、その寸前に体をひねりながら右腕を伸ばし、カウンターのアームホイップで投げ飛ばしていく。


「な・・・!まだ、そんな動きが・・・!?」

「強い、けど・・・私は負けない・・・!!」


 目を見開き、マットへと叩きつけられる真理亜の肢体。もちろん受け身をしっかりと取ってすぐさま立ち上がっていくが、ここが勝負どころと力を振り絞る雫はすでに真理亜の背後から腕を伸ばし、ジャーマンスープレックスの体勢に捕まえていく。
 真理亜の腰に腕を回し、深く腰を落とす雫。このまま全身を伸ばし、真理亜を投げ飛ばそうとしていくが真理亜の口に浮かぶ亀裂のような笑みには気づいていない。


「これで・・・!!」

「・・・これで、もうおしまい。いい夢を見れたかしら・・・?」


 雫が腰を伸ばそうとした瞬間、真理亜の上半身が前に倒れ、さらに両足が上へと上がる。雫の右太ももを真理亜の足が挟み込み、そのまま回転して雫が前のめりにマットへと引きずり込まれる。


「え・・・?あ、ぇ・・・・・・?」


 狐につままれたような表情のまま真理亜にジャーマンを切り返された雫。明らかに何があったか理解できていない顔だ。そして次の瞬間、右足に襲い掛かる激痛。


「ぎゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「負けない・・・?うふふ、全くわかっていないのね・・・これは勝負ですらない、ただのショーよ。あなたが苦しみ悶える、ね・・・」


 右足を膝十字固めで搾り上げられ、すさまじい悲鳴を上げて雫が悶絶する。バン、バンとマットを叩いて激痛をこらえ、必死に逃れようとするが完璧に極まったサブミッションから逃れるのは不可能だ。


「ギブアップ?もっともそんなものはこのリングにないけれど。ふふ・・・・・・さあ、存分に泣き叫びなさい・・・!」

「ひっ!!ひいいぃぃぃっ!!いやああぁぁぁぁーーー!!」


 右足を破壊される激痛に泣き叫ぶ雫。歯を食いしばって折れようとする心を支えるが、その健気さがむしろ観客の興奮を誘う。マットをかきむしりながら必死に体をよじり、捕らえられた足を引き抜こうともがくが真理亜の拘束は雫の右足を破壊する寸前で維持されている。


「こん、な・・・!程度、でぇ・・・・・・!!」


 アイドル風のコスチューム姿の雫が髪を振り乱しながら悶絶する姿に口元が裂けたような笑みを浮かべる真理亜。追い込まれてもなお折れない闘志はさすがだが、真理亜にとっては極上の玩具でしかない。


「いい心がけね・・・その闘志、どこまで折れずにいられるかしら・・・?」


 今の真理亜にとって雫はすでに脅威ではない。ここで右足をへし折ってもいいが、そうせずにいじめ続けるほうが面白そうだ。雫が体をよじり、うつぶせから仰向けに転がろうとする動きに逆らわず、両腕を放して自分も体を転がしていく真理亜。


「え・・・あぁっ!?」


 体をよじろうとする動きに真理亜が合わせ、あっさりと仰向けに体が転がったことに対応しきれない雫。真理亜は雫の抵抗を利用しながらすでに左足を両手で捕まえ、次の技へと移行してしまった。


「あなたにはそれほど効かないだろうけど・・・新春サービスよ。はしたない姿を晒しなさい!」

「あ、え・・・いやああぁぁぁぁぁーーーーーっ!!」


 右足を真理亜の両足が拘束し、左足が真理亜の両腕でとらえられる。雫の両足が大きく広げられ、大股開きさせられた股間が観客の前にさらけ出される。柔軟な雫の体はレッグスプレッドを受けてもダメージは小さいが、その分羞恥心を刺激され、これまでの痛みによる悲鳴ではなく羞恥の悲鳴が会場に響いた。


「いい悲鳴ね。女の子らしい・・・うふふ、可愛がってあげたくなってきちゃったわね・・・・・・」

「ひ・・・!」


 痛みではなく羞恥で体をよじる雫の姿ににんまりとチェシャ猫のような笑みをこぼす真理亜。それまでの体を破壊されるかもしれない悪寒ではなく、貞操の危機を感じさせる声音に雫が顔を青ざめさせる。


「可愛らしいわね。そんなつもりなんてないのに本当にそうしたくなってきちゃうじゃない・・・まあ、しないけれど」


 雫の反応を楽しみながら、真理亜は雫の右足から両足を放していく。当然雫は体を転がし、真理亜から少しでも距離を取ろうとするが、その動きすら真理亜の誘導だ。雫の左足はまだ真理亜の手の内に。そのまま真理亜はうつぶせになった雫の右足を踏みつけて動きを止めさせ、左ひざをマットへとつけさせた。このまま試合序盤の時のように裏アキレス腱固めで左足を痛めつけるのかと観客が期待を込めて熱のこもった視線を飛ばす。


「同じ技を何度も使うはずがない、そうよね?」

「は、放し・・・・・・!!」


 真理亜の狙いは雫の左足だが、その手段は同じ技ではない。雫の動きを封じるために踏みつけていた右足を放し、大きく振り上げるとそのまま下へと踏みつけていく。そこにあるのは雫の左足首。膝を曲げたままの雫の左足を踏みつけ、本来曲がらない方向へと左ひざを捻じらせ、そのままマットに雫の足を押し付ける。


 ズダンッ!!

「ぎゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 技とも呼べない無造作なストンピング。だが、雫の左ひざにかかった負荷はすさまじく、踏みつけられた足首にも激痛が走る。たった一撃で雫の左足が痛めつけられ、マットを転がりまわって悶絶する。折れてはいないが、靱帯にかかった負荷でこの試合左足は使い物にならないだろう。


「ひ、ひぃ・・・!!あ、しが・・・・・・!!」


 右足を徹底的に攻められ、そして左足も。両足をつぶされてしまった雫は両腕でマットを這いながら必死にロープに縋り付き、体を引き起こそうとする。だが、痛めつけられた足には力が入らず、真理亜がゆっくりと近づいてきても体勢を立て直すことはできずに簡単に捕まえられてしまった。


「順番を間違ったわね・・・左足はあとにしておいた方がよかったかしら・・・・・・まあ、いいけど」

「や・・・やめて・・・・・・!足、動か、な・・・!」


 真理亜は雫の右腕を捕まえるとロープから引きはがし、リング中央へと引きずっていく。両足に力が入らない雫は真理亜によりかかることでかろうじて倒れないほどぼろぼろだ。
 そして真理亜はつかんだ雫の右手首をつかんだままひねり上げ、雫の右腕を肩越しに背負うように拘束する。


「私の好みじゃないけれど・・・あなたは激しい方が似合いそうだし。いい悲鳴を期待してる・・・わ!」

 ガキィッ!!

「ぎいいいぃぃぃぃーーーーーっ!!」


 雫の右腕を破壊する、真理亜のショルダー・アームブリーカー。かつてアントニオ猪木がタイガー・ジェット・シンの腕をへし折った、腕殺しの代名詞の技だ。雫よりも10cm身長の高い真理亜がその気なら雫の右腕は完全にへし折られていただろうが、今回はエキシビジョンマッチということもあり、かろうじて折れない程度の手加減はされている。


「いい反応ね。本当ならもっといい悲鳴が上がったんだろうけど・・・それはまた今度ね。それに、これはこれで・・・いい悲鳴が上がるし・・・」

「う・・・!!でぇ・・・・・・!!腕・・・・・・があぁ・・・・・・!!」


 右腕を捕らえられた絶叫を上げ続ける雫にご満悦な笑みを浮かべる真理亜。がくがくと体を震わせながら、深刻なダメージを負った右肩に左腕を上げようとする雫だが、真理亜はまだ雫を楽にさせようとしない。


「そろそろ、最後の仕上げの準備と行こうか・・・まだ元気はあるようだからね!」


 雫の四肢で最後まで無事に残されていた左腕。真理亜は雫の右腕を放すと体をよじりながら倒れこもうとしていく雫の左腕を捕まえ、右わきの下に挟み込む。そのまま雫の体が前のめりに倒れれば真理亜の脇固めが完成する。


 ゴリィッ!!

「あああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 雫の左肩がマットに押し付けられ、さらに一緒に倒れこんだ真理亜の体によっててこの原理で甚大な負荷がかかる。これで雫の四肢に無事なところは残っていない。悲痛な絶叫を上げて体をよじる雫だったが、真理亜が手を放しても腕も足も動かず、まるで芋虫のようにもぞもぞと胴体が動くだけだ。


「練習も欠かしていない、心も簡単に折れない・・・・・・いい玩具ね。まだもう少し遊べるかしら?」


 マットに這いつくばったまま泣き叫ぶ雫を見降ろし、髪をつかむと力任せに引きずり起こす。手足に力が入らない雫は実体重よりも重く感じられるはずだが、鍛えられた真理亜にとっては難しいことではない。


「まだ悲鳴を上げる元気は残ってるんでしょう?たぁっぷりと聞かせてちょうだいね」


 雫の頭部に左腕を回し、右腕でしっかりと固定する。何の変哲もないただのフェイスロックだが、四肢に力の入らない今の雫には十分すぎる拷問技だ。腕の力で頭骨を締め上げられる激痛、そして首を捻じられ頚椎にかかる激痛。
 だらりと両腕、両足を垂れ下げたまま真理亜の両腕で頭部を拘束された雫はもがくことすらできないまま悲痛な絶叫を上げることしかできない。


「ひいいぃぃぃぃぃぃ!!あぁぁ!!ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!いいぃぃぃーーー!!」


 真理亜がその気になれば悲鳴を上げすぎて酸欠を起こし、意識を失うだろう雫。だが、真理亜は絶妙な力加減で雫の悲鳴を絞り出し、雫は失神すらできないままよだれと涙を垂れこぼしながら拷問にさらされ続ける。


「ふふふふふ・・・・・・あっはははははははははっ!!いいわ、あなたいいわ・・・なんていい悲鳴を上げてくれるの!!」


 サディスティックな笑みを浮かべながら雫を苛み続ける真理亜に観客の熱烈な歓声が沸きあがる。会場の大スクリーンに映し出されるのは、真理亜の腕で目隠しとなりながらも逆にそれが色気を増している雫の顔だ。涙、よだれで顔をぐしゃぐしゃとなった端正な顔にさらに沸きあがる観客席。
 だが、その悲鳴はいつまでも続かない。むしろ、ここまで悲鳴を上げ続けられたのが真理亜のテクニックもだが、雫のスタミナを証明しているが、ついに悲鳴は少しずつ小さくなっていき、ついにかすれて聞こえなくなってしまう。


「あぁ・・・・・・楽しい時間は過ぎてしまうとあっという間ね・・・もっと楽しみたかったけど、今日のところはこれで許してあげる」


 脱力した雫から真理亜が腕を放すと、雫の体は糸の切れた人形のように崩れ落ち、仰向けになってマットに横たわった。まだ意識は残っているのか、焦点を結ばない瞳を天井に向けたままひゅう、ひゅう、とかすれた喘鳴だけが上がる。


プロレスラーが相手なら、これでいいわよね。はい、ワン・・・ツー・・・スリー!!」


 雫の左胸に真理亜が足を乗せ、踏みにじりながらわざとらしくスリーカウントを入れる。プロレスラーとしてこの上なく屈辱的な敗北を喫した雫は反応することすらできずに踏みつけフォールされたまま動けない。


『わあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!』


 観客が期待していた通り、いや、それ以上の展開で雫をいたぶり抜いた真理亜へ観客の大きな歓声が沸きあがる。その中で、真理亜は雫の胸から足を放すと髪をつかんでロープまで引きずり、そして雫が入場してきた側の花道へと蹴り落していく。


「まだ意識があるようだから、このまま一人で戻ってもらいなさい。この後試合の予定はないんだし、観客だって暇だって人も多いでしょう。この子にとってもいいペナルティになるし、これぞ四方ヨシ、ってものね」


 場外に転落した雫がもぞもぞと体を動かし、うつぶせになるが誰も手を貸さない。腕にも足にも力が入らない雫はまるで芋虫のように這いずりながら花道を戻ることしかできない。観客の嘲笑、そして粘ついた視線の中、屈辱に塗れながら退場していく。


「これが敗北というものよ。もしもリベンジを挑む気概があるのなら・・・・・・また、可愛がってあげる」


 退場していく雫からあっさりと視線を切り離し、そのまま自分の花道を歩んで退場していく真理亜。敗者と勝者、この上なくはっきりと示されたエキシビジョンマッチに満足した観客の声が上がる中、C・A号の2021年の幕が上がるのだった。


46分17秒
Winner 真理亜・K・コンドラチェンコ 
Loser  月嶋雫(KO:スタンディング・フェイスロック→踏みつけフォール)
スポンサーサイト
[PR]

コメントの投稿

非公開コメント

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
プロフィール

ゆーまちゃん

Author:ゆーまちゃん
FC2ブログへようこそ!

カウンター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR